アトピーとビタミンB群との関係その2(ナイアシンアミド)
今回はビタミンB群の中でも、最近皮膚に有益な作用がどんどん見つかっている、ナイアシンアミドを取り上げたいと思います。
ナイアシンまたは、ナイアシンアミドは、ビタミンB3とも呼ばれ、水に溶けるビタミンです。食べ物としては、カツオ、レバー、米、しいたけ、落花生などに含まれています。
ナイアシンアミドが不足すると、肌荒れを起こしたり、粘膜がただれたり、ホルモン合成の低下などを招きます。
ナイアシンには近年の研究によって、皮膚に対して以下のような様々な作用があることがわかってきました。
1.セラミドを増やし、バリア機能を改善する
ナイアシンアミドを配合した保湿剤を1ヶ月間塗ったところ、ナイアシンアミドを含まないものに比べて、角質層中のセラミド量が30%増えて、皮膚の水分量も増加したという報告があります。
また、痒みを抑えたり、界面活性剤の刺激を防いだりする作用もあることがわかっています。
2.ニキビ改善
ニキビに悩む女性にナイアシンアミドの入った製剤を約6週間塗ったところ、ナイアシンアミドが入っていないものに比べニキビの数が明らかに少なくなったという報告があります。
これは、セラミドが増えたことにより、ターンオーバーが正常化して、古い角質が積もらなくなったことで、毛穴の詰まりを防いだことが理由と考えられています。
3.シミ、色素沈着を防ぐ
ナイアシンアミドを含んだ製剤を8週間使うことによって、シミが減少し、皮膚色が明るくなったという報告があります。
メラニンはメラノサイトという細胞で作られた後、メラノソームという袋に入れられ、お肌を作る細胞に受け渡されるのですが、ナイアシンアミドはこのメラノソームの働きを抑える作用があるため、シミや色素沈着を防ぐと考えられています。
アトピー性皮膚炎は、炎症を抑えることで、セラミドが作られる量を増やし、バリア機能を改善することが出来ますが、炎症がおさまった後に更にバリアを正常にするために、ナイアシンアミドの効果が期待できます。
また、アトピーの大きな悩みのひとつである、色素沈着を防ぐ作用があることからも、ナイアシンアミドは、アトピーのスキンケアにとても適した成分として期待できると考えています。
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