アトピーと色素沈着1

「皮膚がだんだん赤黒くなってきたんですが、なぜ?」


敏感肌やアトピーの肌に見られる色素沈着ですが、これは、シミの原因としておなじみのメラニン色素が、角質層や真皮に沈着することによって起きます。

メラニン自体は褐色ですが、皮膚の炎症の赤みと合わさって、赤黒くなってしまいます。

さらに、敏感肌やアトピー肌は皮膚のターンオーバーの乱れから、はがれずに残った角質細胞が厚く積もるため、より肌が黒っぽく見えるのです。


ところでそのメラニンですが、角質層の下の基底層にある、メラノサイトというメラニンの工場で作られます。

このメラノサイトにメラニンを作る指示を出す物質があります。それがサイトカインやヒスタミン、MSH(メラニン細胞刺激ホルモン)と呼ばれる物質です。

敏感肌、アトピー肌は以下のような理由から普通の肌よりもサイトカインやヒスタミン、MSHが多く、メラニンが多量に作られるため、色素沈着を引き起こします。

●メラノサイトを刺激するサイトカイン、ヒスタミン、MSHが作られる原因


1.外部刺激(アレルゲンも含む)

敏感肌、アトピー肌は皮膚のバリア機能が低下しているため、外部からの刺激を受けやすくなっています。刺激を受けた肌はサイトカインやヒスタミンによって炎症やかゆみを引き起こします。


2.活性酸素(過酸化脂質)

皮膚の炎症を抑えるためにステロイド外用薬の使用を長期間続けると、皮膚に残留したステロイドが酸化によって過酸化脂質に変化します。

この際に生じる活性酸素が角質細胞を刺激して、サイトカインを放出させます。


3.副腎皮質機能低下

ステロイド外用薬の副作用として、副腎皮質の機能が低下することが知られていますが、副腎皮質機能が低下すると脳下垂体からMSHが多く分泌されます。

●色素沈着を防ぐ方法


1.炎症を抑え、外部刺激を防ぐ

ステロイド外用薬以外の方法で炎症を抑え、皮膚のバリア低下をセラミド入り保湿剤などで補うことで、サイトカインやヒスタミン遊離を防ぐことができます。


2.ステロイド外用薬の長期使用を避ける

特にアトピー性皮膚炎の方は、過酸化脂質による活性酸素発生と副腎皮質機能低下を防ぐために、ステロイドの長期使用を避けることが大切です。

それにより、サイトカイン、ヒスタミン、MSHの量を減らすことが可能です。

ただし、すでに副作用を生じている方が、ステロイド外用薬の使用を中止すると、多くの場合炎症が強くなり、サイトカイン、ヒスタミンの量が余計に増えますので、ステロイド以外の抗炎症成分の入った保湿剤や外用薬などで炎症を抑えながら、徐々に使用を中止するなどの措置が必要になります。


3.抗酸化成分の含まれた化粧品などを使う

過酸化脂質による活性酸素を除去するために、抗酸化作用のある成分を含んだ化粧品などを使うことで、サイトカインのメラノサイトへの刺激を防ぐことが期待できます。

強い抗酸化作用のある化粧品原料としては、以下のものが代表的です。

ビタミンAとその誘導体(レチノール等)
ビタミンCとその誘導体
ビタミンE(トコフェロール)
甘草フラボノイド(油溶性甘草エキス) など


次回は、一旦できてしまった色素沈着を薄くする方法を詳しくお伝えいたします。



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