アトピーに最適な保湿剤とは

moisturizer1.gifアレルギーは体外から進入してきたアレルゲンを排除しようとして起こす免疫反応です。

このとき、最初にアレルゲンを見つけ出すのが「ランゲルハンス細胞」という細胞です。

たとえば、皮膚バリアの壊れた肌にハウスダストがくっつくと、ランゲルハンス細胞がそれを見つけて、血管やリンパ管を通って、免疫反応の司令官のT細胞に「くせものが来たぞ!」と知らせに行きます。

すると、T細胞のうちTh2細胞が、かゆみや炎症の原因となるIgE抗体を作るように指示を出します。


ところで、このランゲルハンス細胞は、角質のバリア機能を破壊すると、その数が増えることがドイツのキール大学の研究でわかっています。

また、バリア破壊後、水を通さない膜で覆うと、この増加が起きないことも発見されました。

つまり、アトピーのかゆみが炎症がひどい場合に、ワセリンなどの水を通さない保湿剤で皮膚を覆うことは、ランゲルハンス細胞の増加を止め、アレルギー反応をできるだけ抑えるということからも、理にかなっているといえます。

ただ、ワセリンだけでは、炎症を抑えきることはできないので、抗炎症作用のある成分との併用が必要です。


一方アメリカのイライアス研究室ではこんな実験も行われました。

有機溶剤などで皮膚のバリア機能を一時的に破壊させると、正常な肌では、数日でバリア機能が修復されました。

しかし、水を通さない膜で皮膚を覆うと、バリアの修復機能が働かず、水を通す膜で覆った場合は、バリアは修復されたのです。

この実験からわかることは、皮膚のバリア機能を修復するという観点から見ると、ワセリンのように水を通さない保湿剤は適さないということになります。

ですので、炎症やかゆみがおさまってくれば、水分を含んだジェル状の保湿剤などを使った方が、皮膚のバリア修復に役立ち、乾燥やアレルギーを起こしにくい肌に導くことができると考えられます。


まとめますと、

・アトピーのかゆみや炎症がとても強いときは、お肌の炎症を強くしない目的から、水を通さないワセリンなどの入った保湿剤を使う。

・かゆみや炎症がそれほど強くない場合、また、おさまってきたら、水を通す水溶性のジェル保湿剤などを使う。

というのが保湿剤の適切な使用方法だと考えられます。


参考文献:傳田光洋『皮膚は考える』,岩波書店,2005,pp.8-37



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