皮膚科はどうやってアトピーを診断しているの?

私は、アトピー性皮膚炎がまだひどいとき、引越した先で新しい皮膚科専門
医に行きました。

アトピーとちょっと違う症状が出ていたのと、頭のアトピーの一部の箇所の毛
が妙に抜けるので、インターネットで調べて、頭部白癬かもしれないとあたり
をつけて、それを確認しようと思ったのが理由でした。


その皮膚科は年配の女医さんでしたが、虫眼鏡で患部を見て一言。


「汗疹(あせも)ですね」

「白癬かもしれないので顕微鏡で調べてもらうことはできますか?」

「その必要はありません!」

「アトピーの箇所が白癬みたいになっているこれが汗疹なんですか?」

「そうです」


で、受付でステロイド(リンデロン-VG)の入った袋をもらって帰ってきまし
た。


あわてて次の日の朝仕事を半休して、会社近くのこちらも皮膚科専門医に行きました。


「当り!頭部白癬。
  
   白癬はステロイド塗っちゃ駄目!ひどくなるから。」


そして、抗真菌のクリームと内服薬をもらいました。

袋にはステロイドは入っていませんでした。


ところで、皮膚科の医者はどうやってアトピーを診断しているか知りたいと思
ったことはありませんか。

医者はあまり診断に関して説明をしてくれない場合も多いので、診断が本当に
正しいのか不安になることもありますよね。

皮膚科医がどのような基準で診断しているのか知ることで、自分で診断するこ
とはできなくても、もう一軒違う皮膚科に行ったほうがいいのか等の判断基準
は身につくようになると思います。


日本皮膚科学会の医師向けに公開された治療ガイドラインの中に、アトピーの
診断基準というものが存在します。

それをそのまま読むと非常に分かりづらいのですが、まとめると以下のように
なります。


1.多くの場合アトピー素因をもつ

アトピー素因とは家族または患者本人が、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結
膜炎、アトピ製皮膚炎にかかったことがあるかどうか、また、IgE抗体という
アレルゲンに反応して痒みの原因となる物質を作りやすい体質であることを言
います。

ただ、アトピーと診断される場合でも必ずしもアトピー素因をもたない場合が
20%程度はあるそうです。


2、次の条件をすべて満たす場合は症状が軽くても重くてもアトピー性皮膚炎
  と診断する

 (1)強い痒みがある

 (2)皮膚の症状

    皮膚の症状は、赤い斑点、小さく盛り上がったブツブツ、角質が剥離
    してぽろぽろ剥ける、かさぶたなどがあります。

    これら症状に関しては、それぞれ専門用語があり、さすがに皮膚科で
    ないと判断ができない場合が多いですが、以下の用語でインターネッ
    トで検索すると写真入りで症状を紹介しているページがありますので
    一度調べてみてください。

    紅斑(こうはん)、湿潤性紅斑、丘疹(きゅうしん)、
    漿液性丘疹(しょうえきせいきゅうしん)、鱗屑(りんせつ)、
    痂皮(かひ)、苔癬(たいせん)、痒疹(ようしん)


    それから、もうひとつ重要なのは、これらの症状が体の左右対称に現
    れる場合が多いことです。


 (3)症状が慢性化している

    乳児の場合は2ヶ月以上、それ以外は6ヶ月以上症状が続くと慢性と
    みなすそうです。

    なので、そのようなことを患者から聞かずに診断する医師は、ちょっ
    と頼りないということになります。


3、以下のような皮膚病は、アトピーと症状が似ていても、違う皮膚病と診断  する。


 (1)接触皮膚炎
  
    シャンプーやリンス、化粧品、外用薬、金属、植物、湿布、オムツな
    ど色々な原因がありますが、その原因を取り除くと治ってしまう場合
    が多いので、まずは、原因の特定をすることが必要だと思います。

 (2)脂漏性皮膚炎

    皮脂が多く出るとそれが酸化して過酸化脂質になって皮膚炎を起こす
    ことがあります。また、真菌などが原因とも言われています。

    乳幼児にも多く、慢性化するとアトピーに移行する場合もあるそうで
    すが、症状が出てすぐの場合は、非ステロイド外用薬や亜鉛華軟膏な
    どで治ってしまう場合も多いので、むやみにステロイドは使わないほ
    うが良いとと思います。

 (3)単純性痒疹
    
    強い痒みを伴う、米粒の半分くらいのブツブツができます。掻き壊す
    とアトピーと同じような症状になり、アトピーとの判別が難しくなる
    そうです。

 (4)疥癬(かいせん)
   
    ヒゼンダニ(疥癬虫)というダニによる感染症です。

    顕微鏡で、虫と卵がいないか調べて診断する必要があります。

    治療にはステロイドは使いません。
    (使うとひどくなる場合があります)

 (5)汗疹(あせも)

    ほこりや汚れが汗と混じって汗腺に詰まって汗の出口が塞がれて、皮
    膚の中に汗が漏れ出して痒みが出ます。

    すぐにステロイドを出す皮膚科もありますが、シャワーを頻繁に浴び
    て、木綿の服を頻繁に変えたり、汗をかかないように部屋を涼しくし
    たりすると治る場合が多いそうです。

    ただ、ひどくなると細菌感染でとびひを起こす場合があり、その場合
    は抗生剤や皮膚の殺菌が必要になります。

 (6)魚鱗癬(ぎょりんせん)

    アトピーと合併して現れることもありますが、魚鱗癬自体はステロイ
    ドでは治せないそうです。

 (7)皮脂欠乏性湿疹

    皮膚が乾燥することによって痒みの強い湿疹が起きます。

    ステロイドを処方される場合もありますが、保湿剤、抗アレルギー剤
    痒み止めで治療が可能です。

 (8)手湿疹

    接触性皮膚炎の一部と考えられています。水仕事により乾燥し、皮脂
    が欠乏することによりなかなか治らない場合があります。

    ステロイドを処方される場合が多いですが、根本的治療は手袋などに
    よる保護や保湿剤によるこまめなスキンケアになります。

    また、ジュクジュクしたりして治りにくい場合は、手白癬(水虫)や
    カンジダの場合もありますので、その場合は、抗真菌剤を使います。
    ティートゥリーも良いと思います。


このように見ると、アトピーと間違えやすい皮膚病には、ステロイドを使う必要がないものもあります。

冒頭の私のケースは極端だと思いますが、皮膚科専門医でも診断を間違えることもあると聞きますので、疑わしいと感じたら、いくつかの皮膚科で診察をしてもらい、もしステロイドを使用するにしても、納得の上使うことが必要かと
思います。



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